語学留学の学校の選び方これ!見逃さないで語学学校の基礎知識

留学について調べるとよく出てくる語学学校。一体どういう所なの?たくさんありすぎで、どこがいいのか本当によくわかりません。留学を検討し始めたあなたの為に、語学学校の基礎知識をご紹介します。

 

目次

語学留学とは?

 

語学留学とは、語学学校に通い語学(英語)の勉強をする。その名の通り、言語を学ぶことに特化した学校です。

 

主にその国の言語を学びたい様々な国籍と年代の人が世界中から集まって、一緒に勉強します。英語を学ぶ語学学校なら、手続きも授業中の解説も全て英語です。

 

年齢ではなく、レベル別にクラス分けされます。入学の際に筆記試験を受け、レベルを判定します。ですから、自分より年下の生徒や、自分の親くらいの年齢の方もクラスメイトになることもあります。

 

入学できる最低年齢があるので、あなたが10代の場合は各学校の条件を確認しましょう。

 

平日の午前から午後にかけて毎日勉強するフルタイム、午前中だけや午後だけといったパートタイムがあり、自分にあった方を選べます。ビザにもよりますが、働きながら通うことが可能です。

 

多くの学生が入るジェネラル・イングリッシュ・コースと呼ばれる一般英語コースだと、初級から上級まであり、定期的に行われるテストの結果と出席状況で上のクラスへ進めます。このコースの場合、英語力が低いため入学できないということはありません。

 

一般英語コースだと基本的に毎週月曜日から入学できます。(私立の語学学校の場合)

 

他にも、TOEFL や IELTSといった英語試験対策コース、ビジネス英語コース、英語教授法を学ぶコースといった専門的なものがあります。

 

こういった特別なコースは一般英語コースのようにいつからでも参加することはできません。〇週間コースと定められているので、これらのクラスに入りたい場合は開始日を事前に確認しておきましょう。

 

しかし筆者がIELTSコースに在籍していた頃、数日遅れてコースに入った生徒がいました。コース開始後まもない場合は受け入れてもらえることもあるようです。どうしても開始日に間に合わないけど入りたい特別コースがある場合は、学校に相談してみましょう。

 

語学学校側が学生のために「○○ツアー」や「○○パーティ」といった、放課後や週末のイベントを頻繁に企画してくれます。学生同士が仲良くなるきっかけになり、学生料金で観光できるという利点があります。授業の一環でやるイベントは基本的に出席するべきですが、大抵は参加したい人が参加するというスタイルですので、自分に合った活用をしていきましょう。

 

 

 

語学留学での語学学校の選び方・




    1. 立地
    2. コースの内容
    3. 学校の設備
    4. 生徒のサポート体制が整っているか
    5. 実際に通った生徒の感想
    6. 学校や先生の受賞歴
    7. 学校の規模

 

語学学校を選ぶ際は、自分の性格や、現地でやってみたい事を基準に考えていきましょう。

 

それぞれの学校のセールスポイントは似ているようで違います。ひとつでも多くの項目が自分に合ってると思える学校を選ぶのが理想です。

 

まずは立地。都会か田舎か、街中にあるのか郊外か。

 

筆者が通った2つの語学学校はいずれも私立で、

 

➀イギリス・ロンドンの語学学校 → 都会の郊外

②ニュージーランド・オークランドの語学学校 → 都会の街中

 

…にありました。

語学留学を短期でした時の比較と体験談

 

 

【筆者がイギリスで通った語学学校の場合】

郊外といってもロンドンの地下鉄の最終駅のあたりで、田舎過ぎず、地下鉄やバスに飛び乗れば気軽にあちこち観光に行ける環境でした。観光名所が数多くあるので、「今度あそこに行ってみようよ!」と、友達を誘う口実を作りやすく、出掛けやすい環境でした。

 

駅が近く、イギリスらしい古いレンガ造りの3階建ての狭くて小さな学校でした。狭いけれど天井は高い教室に10数人の生徒という少人数で、先生が近いアットホームなクラスでした。みんなとの距離が近かったので、発言がしやすかったです。クラスによっては近くにあるテナントビルの一室を借りて行われていました。

 

学生用ラウンジも小さな部屋だったので、他のクラスの生徒とも友達になりやすかったです。

 

学校にコンピュータールームがあったので、ホームステイ先で自分のパソコンをインターネットに繋げなかった筆者は大いに助かりました。学校のパソコンの数台は日本語で打ち込めるようになっていたので、日本語でのメールのやり取りに助かりました。

 

友達のホームステイ先が合わないので違うホームステイ先に移りたいという要望にもしっかり応じて、新しいステイ先をしっかり手配してくれていました。

 

お世話になった先生方は長年語学学校で教えているベテランばかりで、それぞれの国の生徒の傾向を把握して接してくれていました。説明も上手で、安心して授業を受けられました。

 

歴史的な建物が立ち並ぶイギリス。もともとは学校ではなかったと思われる古い建物ゆえに、トイレの数が生徒の人数に対してとても少なかったです。混み合う時間を避けたり、近隣の商業施設のトイレを利用して上手く乗り切りました。

 

【筆者が通ったニュージーランドの語学学校の場合NZLC】

国内最大の都市オークランドの街中にある学校でしたので、放課後は気軽にぶらぶら友達と街中を散策して楽しんでいました。歴史が浅いので、ロンドンのように地下鉄(2020年現在地下鉄を建設中です。)で有名スポット巡るという楽しみ方はできませんが、バスや電車に乗っておしゃれスポットに足を運んで楽しんでいました。

 

校舎は改装されたばかりでモダンできれいな内装、ロンドンで通った学校よりも規模が大きく、筆者が在籍した一般英語のクラスには一時20人以上の生徒がいました。(私立校の場合、ひとりひとり通う期間がバラバラなので、帰国のためにいなくなる生徒もいれば、新しい生徒が入ってくるという入れ替わりが常に起こっています。)教室も広く、他の生徒や先生との距離があったので、筆者としては発言しづらい環境でした。

 

よく語学学校では授業中に、隣の人とペアを組んで課題に取り組みます。先生が与えてくれたテーマについて(例えば車の運転や飲酒は何歳からできるのか)、お互いの国ではどうなのかを紹介しあうなどします。ここに少人数のクラスと大人数のクラスとの差が出ます。

 

ペアで話し合った数分後に、先生が各グループに何を話したかを尋ねます。しかし授業時間の都合上、人数が多いクラスだと毎度全ペアに聞けません。発表したい人、または先生が指名した人だけ話すという形になるので、スピーキングの機会が少なめになります。自分はどうせ発言しないんだと思うと集中力が失せます。

 

しかし、同じ学校でも特殊なコースになるとグッと生徒数が減ります。IELTS対策コースもレベルに基づき複数のクラスに分けられ、筆者のクラスには10人ほどの生徒しかいないコンパクトなクラスでした。一般英語のクラスよりもハードでしたが、筆者としては発言しやすい環境でした。

 

夏休みなど、各国の学生たちが長期休暇に入る時期に入学すると、大型の語学学校はより混み合うでしょう。大型学校の良いところは、人が多過ぎて人目がかえって気にならなくなるところでしょうか。集団行動が好きではない方は、このタイプの方が気楽かもしれません。

 

できるだけ少人数のクラスで勉強されたい方は、小規模の学校を選んだり、各国のホリデー時期(特に夏休み)に被らない時期を選ぶなどすると良いかもしれません。

 

田舎での語学留学は費用も抑えられ物価もある程度安い





自然に触れあいたい、静かな場所の方が落ち着いて自分らしくいられる、田舎の方でその土地の文化を感じたいという方には田舎の学校が良いでしょう。

 

遊ぶ場所が周りに多いと勉強に集中できなくなるタイプの方もこちらが良いでしょう。遊ぶ場所が多いと散財しやすくなりますし、一般的に田舎の方が物価が安いので、金銭的な不安がある方もそういった面で田舎の方が安心です。

日本人が少ない土地では、人によっては地域に馴染めず壁を感じるかもしれませんし、珍しがられて人気者になるかもしれません。

 

田舎といっても日本人が少ないとは限りません。留学エージェントから勧められてその地域に日本人が集まってしまうこともあるでしょう。

 

語学学校によっては日本人や中国人の留学生ばかりになってしまうことがあります。

 

より多くの国籍のクラスメイトと学びたい方は、留学生の国籍が偏らないよう調節している学校を選ぶようにしましょう。

 

語学留学の種類って?大学生向け・社会人向け

 

  1. 大学付属の語学学校
  2. 私立の語学学校
  3. 大学付属+私立の語学学校

 

筆者が通った2校はどちらも私立校でした。

 

私立校はコースも様々で、学校によって取り扱っているコースが異なります。

 

基本的に毎週月曜日に新しい生徒を受け入れています。特定のコースは開始日が指定されていますが、筆者がしたように、行きたいコースが始まるまでの期間を一般英語のクラスで勉強して過ごすことも出来ます。渡航前に行きたいコースを完全にはっきりさせていなくても、実際に授業を受けてみて、期間に余裕があればコースを変更できますし、自分の生活に合わせてフルタイムかパートタイムかを選べ柔軟性があります。

 

履歴書の書き方指導や面接対策など、現地で働くための就職活動の支援もしてくれます。

 

の大学付属+私立の語学学校というのは、基本的には私立の学校ですが、大学敷地内にあるのでキャンパスの施設を利用することが出来ます。

 

その他にも、独立した語学学校ではありませんが、現地の人対象の公立カレッジや専門学校に設置された外国人向けの英語コースで学ぶことも出来ます。英語コースで既定のレベルに達した学生は、現地の学生に混ざって英語以外の専門科目(ビジネスコースや英語以外の言語、アロマセラピーなど)を受講することも可能です。

 

 

大学生向けに大学付属の語学学校の魅力について

 

 





大学付属の語学学校は、大学やカレッジの進学を目指す学生が主ですが、そうでなくとも入学できます。

 

私立の語学学校でも進学準備や試験対策コースがあるところもありますが、より高い教育水準と就学環境を求める留学生が大学付属の語学学校に集まります。

 

 

また、私立の語学学校に比べ学費が少し低めなのも魅力です。

 

 

 

大学のスケジュールに合わせて予定を組まれるので、私立の語学学校と違い、いつからでも入学することは出来ません。終了日も学校側に指定されます。

 

 

 

私立校は常に生徒の入れ替わりがありますが、大学付属校だとコース終了までクラスメイトが一緒です。環境がコロコロ変わるのが苦手な方にはこちらが向いているかもしれません。

 

 

キャンパス内の施設が使えるので、キャンパライフを体験してみたい方におすすめです。現地の大学生と交流できる機会になるでしょう。

 

 

 

語学留学に行くベスト期間は?短期・半年・一年

 

 

 

 

語学学校によって異なりますが、最短1週間から1年以上通えます。

 

 

あなたの都合に合わせて、大型連休の時や長期休暇の時に少し通っても良し、休学や退職をしてがっつり通うことも出来ます。

 

 

大型連休の時や春休みや夏休みの長期休暇の時期は、航空券が高くなる上に、日本人留学生も増えます。

 

 

 

出来るだけ日本人留学生が少ない環境で勉強したい場合は、日本人留学生が増える時期を避けたり、生徒の国籍が偏らないように調整している学校を選ぶと良いでしょう。

 

 

 

語学学校に通えば英語が必ず上手くなるのかというと、そこはあなたの頑張り次第です。また、あまりにも短期間でも効果を感じづらいでしょう。

 

 

 

筆者は初めての語学学校に2カ月間通いました。段々耳が英語に慣れてきて、ゆっくりですが自分の言いたい事も言えるようになってきて、これからもっと行けそう!と感じた頃に2カ月経ってしまったのが惜しかったです。3カ月は居たかったな~と思いました。

 

 

 

さぼりがち、先生やクラスメイトの話を真面目に聞かない、授業中も他の日本人の生徒と日本語で話す、日本の学校同様に受け身の姿勢で静かに席に座っているだけでは上達は難しいでしょう。

 

 

 

そういう人がよく語学学校のせいにしているのを見かけますが、周りの生徒達は冷ややかな目でそれはあなた自身の問題だと見ています。

 

 

 

 

語学留学を履歴書に書いてもいい?

 






語学学校の専門的なコース(英語を母国語としない人に英語を教えるTESOLなど)で資格取得をした場合は学歴として履歴書に書けます。

 

 

1年以上の正規留学や交換留学は履歴書の学歴欄に書けますが、語学学校留学は正式には留学扱いはされないので、履歴書の学歴欄には書けません。

 

 

一般的な語学留学や短期留学を履歴書に書く場合は、自己PR欄、備考欄などに記載しましょう。

 

 

 

 

 

語学学校の費用の相場はいくらぐらい?

 

 

 

学校によっては長期割引制度などの割引制度を設けていますので確認しましょう。ここでは参考としてニュージーランドとイギリスの場合をご紹介します。

 

 

ニュージーランドの場合

ニュージーランドは他の英語圏に比べて留学費用は安いと言われています。コースによって授業料に幅がありますが、フルタイム(20時間以上)とパートタイム(週15時間)の一般英語のコースでは共に月10万円以上かかります。

 

 

 

その他にも入学金が2万円前後、教材費が5千円程かかります。各語学学校のウェブサイトに料金表が掲載されているので、見てみましょう。キャンペーンで値下げする時もあるので、気になる学校に問い合わせてみるのも良いでしょう。

 

 

 

ニュージーランドの1ドルは、日本円でざっくり平均100円以下です。

 

 

 

イギリスの場合

イギリスの20時間以上の一般英語コースの授業料は月20~30万円以上かかる学校が多いようですが、週15時間ほどの授業数だと月10万円台、または10万円いかない学校もあるようです。また、混み合う時期と冬の閑散期で授業料が変わる学校もあるので、各語学学校のウェブサイトで最新の料金表を確認しましょう。

 

 

 

田舎の語学学校の方が生活費は抑えられますが、学校間の価格競争が少ないため授業料が高めに設定されている傾向があります。

 

 

 

イギリスの1ポンドは、日本円でざっくり平均100円以上です。

 





共通して言えること

どの国でもいえることですが、都市ほど学費が上がります。
語学学校を通じてホームステイ先か寮を手配するか、自分でフラッティング(シェアハウスの事です。)する先を見つけるかでも総額は変わってきます。

 

 

 

必要であれば空港へのお迎え、就学期間によっては保険などどかかってきます。各語学学校のウェブサイトで料金表を確認してみましょう。

 

 

金銭面について考慮する際に、現地の通貨は現在日本円でいくらかというレートの確認をしておきましょう。レートは常に変わります。インターネットで簡単に検索できます。

 

 

しかし限られた期間を最大限に満喫するためにも、あまりケチケチするのは後悔のもとです。

 

 

居住費や食費、交通費なども含め、更に安全面も考慮して、総合的に自分が納得いく結論を出しましょう。

 

 

 

 

語学留学で奨学金はもらえるの?

 

 

奨学金を提供している組織はいくつもありますが、条件や定員があるので万人が利用できるものではありません。

 

 

語学留学で利用できるのは、外国政府や日本の自治体からのものがあります。

 

 

あなたの行きたい国や日本であなたの住む地域の奨学金制度を調べてみましょう。

 

 

返済が不要であっても定員が少なかったり、留学先が限定されたりといったことがあるので、それぞれの条件を調べて自分に合ったものが存在するかみてみましょう。

 

 

まとめ

 

あらゆる決定をする際に覚えておきたい事は、金額の安さだけで全てを選ぶのは考えものだということです。

 

安くて満足な結果であることもありますが、そうでないことは数多くあります。

 

語学学校から話はそれますが、安いので夜遅い時間に現地の空港着の航空券を買ったら、空港から市街地までの最終バスは既に出てしまった為タクシーで行く羽目になり、思わぬ高額出費になるなんてことや、危険に巻き込まれることもあります。実際に夜中に空港に着いて困っていたところ、親切に声を掛けてくれた見知らぬ人に付いていき、命を落とした日本人留学生もいます。自分は例外だと過信するのは止めましょう。

 

安全面や心身の健康も考慮に入れた選択をすることが必要です。

 

現地に行ってみたら予想していたのと違ったなんてこともありますが、期間に余裕がある場合は学校や滞在先を変更して、より自分の求める環境に近づくことが出来ますし、その経験から学ぶこともあるでしょう。

 

語学学校を選択するにあたって、自分自身に向き合うことと情報収集を大切にし、安全かつ自分が納得できる環境で学びましょう。

 

 

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