日本のグローバル化が進み帰国子女で日本大学に進学されるお子さんも増えてこられたと思います。また、高校生活を外国で過ごし、帰国子女枠で日本の大学へ進学と検討されてる方も多いと思います。しかし、準備しなければいけないけれども本人は外国にいてる、ご両親はお仕事で忙しいという方が多いと思います。
そこで帰国子女枠で大学受験を検討されている方に向けて必要な情報をここでご紹介していきたいと思います。
目次
帰国子女枠・AO入試帰国生の概要について
両親のお仕事で海外に赴任される家族が増えてきた近年、日本の大学では帰国子女枠という特別に海外で教育を受けた生徒に入試の特別枠を与えています。
その入試のスタイルを、帰国子女枠入試といいます。
帰国子女枠入試を受けれる基本条件や対象者について
- 海外の高校に最終学年を含み2年以上就学した証明
- 親の赴任に海外の中学校・高校に2年以上滞在し、日本の学校に編入した者
- TOEFL・IELTS の結果。TOEFL iBTテスト68点以上または IELTS5.5以上
帰国生入試は毎年9月に行われることが多く、願書の受付は7月となり一番早い入試になるため準備をしておかないと、入試を見逃してしまうことがありますので要注意です。
また、受験日には日本に帰国をしなければいけないのでそれまでに、筆記試験や小論文・面接などの対策もも必要です。
AO入試について
普通の入試とは異なり、生徒の内申書、活動報告書、学習計画書、志望理由書、面接、小論文などにより判断される入試のスタイルです。いろんな方向から生徒の評価をし大学の求めている人材を集めるための入試と言ってもおかしくないでしょう。
AO入試の枠には、さまざまな種類の枠があり、その中に帰国生として受験が可能です。
帰国子女枠入試とは違い、厳しい帰国子女の条件がないので受験しやすい入試になります。
帰国子女枠の大学入試は 簡単?
一般入試に比べると、それは簡単だと思います。
理由は塾に行って大学受験の勉強をしなくていいからです。私も高校2年生から本格的に塾に行ってランチと夕食のお弁当をもって夏期講習に参加した記憶があります。学校の先生は毎日13時間以上、家で勉強するのは当たり前ともよく言われてました。
何といってもそんな高校生活を送らなくていいからです。
また、高校留学は大学留学に比べるとはるかに安いです。ニュージーランドの大学を選ぶと学部にもよりますが文学部で授業料が3万ドルほど、高校の1年間の学費は16,000ドルほどここで比べても学費だけでも半額です。今は比較的NZドルが安く円高になっているのでさらにオススメということになります。
では、帰国子女枠で必要な書類は何でしょうか?
必要なのは高校の成績表、推薦書、在学証明書、卒業見込証明書、英語のスコアの証明。
あとは大学によりますが、通年で行われている大学での帰国枠受験日に小論文、英語のテスト、面接などに挑みます。
「帰国子女枠」に受験資格を持つ生徒さんはそれぞれ大学によって条件が違います、それぞれの大学で確認をしてください。
日本の大学も秋入学始めた大学が増えてきました。タイミングを逃してしまった人や、行きたかった大学の試験に失敗した人などは2回受験のチャンスがあります。そのため英語の成績がよければ受験は一般学生に比べると楽そして簡単といえるでしょう!
しかしながら、留学生の人数も年々増え、中身のない留学生活を送っている人や英語の証明ができない人達はそう簡単ではありません。
また、有名私立大学では英語だけでなく留学生活中にどれだけ社会貢献をしていたかなど留学の中身も評価の対象となっています。
また、センター試験がなくなりこれかの受験が変わっていきます。
得意な科目だけを履修しているようでは認めてもらえないケースも出てくるため、自分の受験したい学部の必要科目を高校でとっている必要が出てきています。
例えば、化学、物理など理数系を英語で勉強するのはとても大変です。よーく将来のことを考えて、科目の履修をする必要があります。
帰国子女枠 大学受験 の難易度
日本の大学はブランド化されており有名私立大学は帰国子女枠でさえも難関です。
「帰国枠での受験についておすすめする大学、また受け入れ体制がしっかりしている大学を取り上げてみました。「主に文系の大学」です。
①帰国子女を受け入れており、体制が充実している大学
②英語での教育内容が充実している
③入試難関情報
国際教養大学 秋田県
弊社の一押しは秋田県にある「国際教養大学」です。
4月入学と9月入学実念に2回の設定あり。グローバル・セミナー入試、グローバル・ワークショップ入試の実施を行っています。 この大学は英語で授業が行われており卒業後は英語が普通に話せるようになるレベルを目指しています。教育レベルは世界でも高く評価されグローバル力身につく体制が整っています。
早稲田大学 東京都
早稲田大学は9月に帰国子女枠の受験を開催、まずは筆記試験を実施。多くの帰国学生は政治経済学部に合格している。レベルは高いが国際教養学部は英語での授業を実施。充実した帰国学生の体制が充実している。
立命館アジア太平洋大学 大分県
アジア太平洋学部と国際経営学部の2学部で帰国子女を受け入れています。学生の半数は留学生ととても国際的な大学。難易度はそこまで高くない大学です。
関西学院大学 兵庫県
125年の歴史がある関西学院大学は、キリスト教の宣教師がカナダからきて作られた学校です。そのため英語にとても重視を置いたグローバル教育がすすめられています。帰国子女枠の受入れ体制がしっかりした大学と言えるでしょう。難易度は名門大学であるため難関です。英語の能力がIelts 5.5は最低必要です。国際学部では英語での授業を受けれるため海外で長く教育を受けた人へも安心の学部です。
同志社大学 京都府
同志社の創設者新島襄、10年のアメリカ留学へプロテスタントの学校を設立。143年の歴史ある英語に力を入れた大学です。 歴史があるため就職率も非常に高くグローバル人材を養うためのよい大学であります。
帰国生入試 大学 受験の倍率について
年々帰国子女入試で大学を受験される方が増えてきました。大学受験の倍率はとなると有名私立大学はものすごい倍率です。
ここでポイントをお知らせしておきます。
大学を選ぶときに4年前に何名の帰国子女を取ったのかが決め手になってきます。これから受験される方は今から卒業される方の人数を受け入れる傾向にあります。そのため、過去を遡って調べる必要があります。去年やその前の年のデータを見ても確かではありません。
4年前に取った人数の数が多い学部ほどチャンスが大きいと言う訳になります。
帰国子女の多い大学
大学の学生数に比例しているため大学が大きければ大きいほど帰国子女の受入れ人数も多いです。
早稲田大学、慶応大学、上智大学、ICU、MARCHは毎年受験者数が多いので受験は難関です。
偏差値が50くらいの日東駒専になると比較的入りやすくなってきます。
受験準備は主に小論文と面接です。留学してすぐに社会問題やボランティア活に取り組み小論文や面接で留学中に何を経験してきたかを言えるように準備しておきましょう。
学習院大学、獨協大学、明治学院大学、桜美林大学、玉川大学なども帰国子女の受け入れをしており、帰国子女の受け入れ体制もしっかりしているためお勧めの大学になります。
まとめ
一般入試の受験はこつこつ型で積み上げて勉強をしていかなければ、有名私立大学への入学が非常に厳しいと思いますが、帰国子女枠やAO入試は外国での高校経験を活かし大学への受験資格があるので、一般入試に比べると簡単で行けないと思っていた大学へ行けるようになるかもしれないチャンスのある受験スタイルです。特に、ニュージーランドは英語圏では高校留学は一番費用を抑えることが出来るので、高校留学をし日本の大学を目指すことはお勧めです。そのサポートをしていますので是非ご相談ください。