英語を使って上手く働けるんだろうか?いやいや、働く前にまず就活だ!海外での就活ってどうすればいいの?初めての英語での就活はハードルが高く感じますよね。今回は就活のいろはをご紹介します。
まずは基本です。アメリカやカナダの方では履歴書のことを resume (レジュメ)と呼びますが、イギリス英語圏のオーストラリアとニュージーランドでは、履歴書の事をCV(シーヴィー)と呼びます。Curriculum Vitae ( ラテン語で「私の人生の歴史」) の略です。
日本での就活は基本的に、求人広告を出している会社にのみ応募しますが、海外では求人広告を出していない会社にも積極的にアピールしていきます。オンライン上での就活も一般的ですが、直接店舗や会社に足を運んで履歴書を配るスタイルも一般的なのに私は驚きました。
慣れない就活スタイルも数をこなせばこっちのもの。勇気はいりますが、その国の人達もそれを乗り越えて今の仕事にありついているのです。緊張するあなたの気持ちはわかってもらえます。
では、実際に就活で使えるフレーズや就活の流れをご紹介しています。
目次
ワーホリ仕事探し 英語のフレーズはこれ
これを知らずに職探しは出来ません。直接お店や会社に出向いて聞くにしても、電話やメールで問い合わせるにしてもこのフレーズが使えます。
①“Are you hiring now?”
「今、求人していますか?」
もしくは、
②“Are you recruiting?”
どちらも同じ意味です。
個人的には①の方がよく聞く気がします。
以下の項目でシチュエーション別のフレーズを紹介しているので、活用してくださいね。
ワーホリ仕事探し 電話の問い合わせや受け答えに使うフレーズ
電話で求人しているかを問い合わせするのもひとつの手です。移動時間を省けるので、飛び込みで履歴書を配るよりも時間と労力の節約になります。
以下、電話で現在求人をしているかのと問い合わせをする際の流れです。言い方は様々ありますが、参考にしてくださいね。
①採用担当者と話が出来るかを尋ねる。
“Hello. My name is (フルネーム) . May I speak to your manager/job reqruiter ?”
「こんにちは。私は(フルネーム)と申します。マネージャー/採用担当者の方とお話しできますか?」
飲食店など小さな営業形態の会社の場合は「マネージャー」で良いでしょう。
② a.採用担当者に繋いでもらえた場合:自己紹介をする。
“Hello. My name is(フルネーム). I’m in New Zealand for working holiday now and I’m inquiring about job opportunities at your company / cafe / restaurant etc.”
「こんにちは。私は(フルネーム)と申します。私は今ワーキングホリデーでニュージーランドにいます。あなたの会社で求人があるかお尋ねしたいのですが。」
b.採用担当者が不在だった場合:担当者が何曜日の何時頃なら居るか尋ねて、後日掛けなおすと伝える。
“I’ll call him/her later. When would it be convenient for him/her?”
「後でまた掛けなおします。担当の方はいつ都合がよいでしょうか?」
③仕事を探しているところだと伝える。もし求人広告を見た又は誰かの紹介だった場合はその旨を伝える。その会社で生かせそうな資格や経験を持っている場合はそれを伝える。
“I’m looking for a job now. I saw your job posting/job listing/job advertisement. Are you still hiring?”
「今仕事を探しています。求人広告をみたのですが、まだ募集していますか?」
④もし募集していた場合、面接をしてもらえないか尋ねる。
“Would it be possible to have a job interview?”
「面接していただくことは可能でしょうか?」
その前に、まずは履歴書を見たいと言われるかもしれません。メールで送るのがいいか、直接持参するのがいいか確認しましょう。
“Would you want me to send it by Email or bring it directly to your shop/office?”
「メールで送るか、お店/オフィスに持参するか、どちらがいいでしょうか?」
⑤お礼を言って電話を切る。
“Thank you very much for your time. Have a nice day. Bye.”
「お時間ありがとうございました。良い1日を。さようなら。」
例え感じの悪い電話の応対をされても、お礼はきちんと言いましょう。
ワーホリ仕事探し 英語で相手にメールを送る時に使うフレーズ
オンライン上で仕事に応募する時は、
①求人サイト上で応募するか、
②採用担当者に直接メールを送る、
の二通りあります。会社によって異なるので、しっかり募集要項を読みましょう。
間違った方へ送っては見てもらえません。
ウェブサイト上での応募の場合、応募フォームに名前や希望の雇用形態などを入力していき、履歴書やカバーレターを添付するという形式になります。
求人しているかわからなくとも、問い合わせも兼ねて履歴書を送るのも一つの手です。
気になる会社がある場合は、
その会社のウェブサイトやSNSを覗いてみましょう。
運よく求人中の投稿に遭遇するかもしれません。会社によって表記の仕方は様々ですが、ホームページの”About” “About Us” の所から入り”Careers”などの名目で求人情報を掲載しています。
小売店の場合は、店頭のスタッフに求人しているかを尋ねてみます。
以下は実際に私が送ったメールです。
メールのタイトルは、“Job Inquiry /(自分のフルネーム)”
≪本文≫
To Whom It May Concern,
Hello. My name is (フルネーム). I am looking for either part time/full time job.
I am not sure if you are hiring at the moment, however, I have attached my CV to this email. It would be great if you consider about me when you open a new shop in the future or if you need someone for some help.
Thank you very much for your time and consideration.
Sincerely Yours,
(自分のフルネーム)
ワーホリ仕事探し 飛び込みで直接CV持参その時なんて言う?
飲食店や小売店は特に、飛び込みで履歴書を持参するのが良いでしょう。初めての飛び込みは緊張しますよね。最初は友達に付いてきてもらうのも一つの手です。慣れてくるので、ひとりでも飛び込めるようになっていきます。
お店が忙しい時間帯に行くと迷惑がられる上に与える印象も悪くなってしまいます。
飲食店ならランチタイムやディナータイムを避けましょう。
また、週末よりも平日の方が良いでしょう。
外国人に話しかけるのって勇気がいりますよね。ましてや仕事があるか聞くなんて緊張します。話しかけるタイミングも迷いますね。
緊張してお店にすら入れず店の前を行ったり来たり・・・。
今は忙しそうだから、また別の日にしよう・・・。アジア人は誰も働いていなそうだから自分は受け入れてもらえないかもしれない・・・。ついつい言い訳を探してしまいます。
大丈夫。ここは自分の心の持ちようです。
私も実際とっても緊張して足がすくみました。そんな時は、視点を変えて自分にこんなことを自分に言い聞かせていました。
「自分が働くか決めるのは私ではなく相手の自由。私はただ立候補するだけ。採用されなくても私自身を否定された訳じゃない。」
「印刷した履歴書を自分の手元にずっと置いておきたくない。さっさと全部配っちゃおう。履歴書じゃなくて、バイトで広告を配ってる気持ちで行こう。」
「渡した履歴書は読んですらもらえないかもしれないけど、いっぱい配れば誰かは見てくれるだろう。」
「そこで働いている人達も、この過程を経てあそこに立って仕事しているんだ。気持ちはわかってくれるはず。」
「仕事探しは縁。雇ってもらえなくても、それはただ縁がなかっただけ。」
そしてこちらが私が飛び込みで履歴書を配っていた時に言うセリフ↓ 私が飲食店で働いていた時に見かけた他の国の職探し中の人達もこのセリフでした。
“Hello, how are you? I’m looking for a job. Are you hiring now?”
「こんにちは、お元気ですか?私は仕事を探しています。今求人していますか?」
ちなみに
私がニュージーランドで働くようになって気付いたことは、
“Hello” と “How are you?” はセットのように言われていることです。
“How are you?” は無くても話は進められますが、この一言があるとちょっと余裕を持てると個人的に感じています。
マネージャーに直接渡せると、
その場でいつトライアルが出来るかなんて話が進むこともあります。
なので、マネージャーがいるか従業員の方にまず聞いてみるのもいいですね。
“Hello, how are you? I’m looking for a job. Is there manager now?”
従業員達が、今自分たちの店が求人していると知らないこともあります。なので、もしマネージャーが不在だった場合は、
“Is it OK to drop my CV? Could you pass it to your manager, please?”
「履歴書を置いて行ってもいいですか?マネージャーに渡していただけないでしょうか?」
・・・と、マネージャーに渡してもらうようお願いして履歴書を置いてくるのも良いでしょう。
しかし、
従業員が必ずマネージャーに伝えてくれる保証はありません。
特にこの店で働きたいというお店なら、マネージャーがいる日に改めて訪問するのも良いでしょう。言い方は様々ありますが、
いつまた来るのが都合がいいか従業員に尋ねる時のフレーズ一例をご紹介します。
“What day is he/she working? ”
「何曜日に彼/彼女は働いていますか?」
“What day is he/she available?”
「何曜日に彼/彼女はいますか?」
“When is he/she available?”
「いつ彼/彼女はいますか?」
“What time would be good to visit him/her?”
「何時に彼/彼女を尋ねるのがよいでしょうか?」
余談ですが、
あるカフェに履歴書を持って行った時のこと。
マネージャーが不在でした。
従業員の男性に、履歴書はありますかと言われたので渡したら、
どうでもよさそうな書類がごちゃごちゃ入った本棚にそのままスッと入れられました。
あの履歴書はしばらくそこで眠っていたと思います。
そこは日本人従業員だけのお店だったので見込みはあるかと淡い期待をしていましたが、
そんなこともありませんでした。
お店の印象を悪くしないように、建前で履歴書を受け取った印象でした。
それなら募集してないと断ってくれるほうが親切です。
紙がもったいないです。
そんな気持ちを言えずに店を後にする自分も日本人っぽくて悔しかったです。
そんなこともあれば、親切な人との出会いがあり、ほっこりすることもあります。
そっけない人もいますが、
親身になって話を聞いてくれて、
「うちの店舗では募集してないけど、あそこの店舗はもっと大きいから、募集中かはわからないけど行ってみるといいよ。」
とか
「今は、募集してないはずだけど、オンライン上で何回も応募してみて」なんてアドバイスをくれる人もいます。
きっとこんな風に職探しをしていなかったら、話すこともなかったであろう人達と出会えるのも履歴書配りの醍醐味ですね。
話しかけづらそうに見えても、思い切って声をかけたらすごく親切な人だったなんてことはよくあります。
最初はドキドキしますが、回数を重ねると慣れていきますよ。
ワーホリ仕事探し 英語でメールの返事が来た時どうする?
不採用の場合は連絡がないことの方が多いですが、親切にメールをくれる会社もあります。
その場合の返信はいりません。
メールではなく電話がかかってくることもあります。
留守電メッセージを残してもらえたら良いですが、そうしない人もいるので、応募した会社の電話番号を確認しておきましょう。
いつの間にか知らない番号から不在着信があった場合、
インターネット上でその電話番号を検索すると、どこからかかってきたかわかることがあります。
この前応募した会社からかな?!
と
ドキドキしながら電話番号を検索してみると、全く関係ない所からの着信だった…なんてことも。
採用される可能性がある場合は、面接をしたいけれど、何日の何時に来られるかといったことをまず聞かれるはずです。
“Do you have time on Monday afternoon?”なんて聞かれたら、“You mean Monday 18th, (am I) right?”などと、日にちを明確にしておきましょう。
曜日だけでは不確かな時があります。
月曜日と言われても、
今週ではなくて来週の月曜日かもしれません。電話だと“this Monday”なのか“next Monday”なのか、聞き漏らしているかもしれません。
または、
相手や自分の曜日感覚がぼけていて、月曜日は今日なのに、明後日の話をしていると思い込んでいることもあるかもしれません。
メールであっても電話であっても、お互いの認識が食い違わないように具体的な日にちと時間を明確にしておきましょう。
ニュージーランドワーキングホリデー仕事の探し方
ニュージーランドでの仕事の探し方は、上記にも述べた通り、
①働きたい職場へ直接CVを渡しに行く。
②求人情報サイトから応募する。
(Trade Me Jobs, Seekなど。”Jobs Auckland NZ”などと検索してみると出てきます。フェイスブック上でも就活している人達のグループページがあるので覗いてみると何か見つかるかもしれません。ニュージーランドに住む日本人向けの日本語の情報サイトでも求人情報を見ることができます。)
人気の職種だと1件の求人に3桁の応募人数が集まることも。
そのような状況では外国人は不利になりがちです。
また、
既に働いている従業員のビザのサポートの条件を満たすために、実際は募集していないのに求人広告を出す会社もあります。
なので、
まったく手ごたえがなくても「そんなもんか」と割り切りましょう。
ちゃんと募集している会社も掲載されているので、とりあえず色々当たってみましょう。
≪私のおすすめ求人ウェブサイト:Student Job Search (SJS) ≫
ニュージーランド政府によるNZQA(New Zealand Qualifications Authority)公認の学校に通う人はこのウェブサイトを覗いてみてください。
現役学生と、卒業してから1年以内の人達が利用できます。
NZQA公認の語学学校の学生も利用できます。
こちらの方が個人的に面白い仕事が多い印象ですし、学生限定なので一般的な求人サイトよりライバルが少ない気がします。
実際に私の現在の仕事もこのウェブサイトで見つけ、キウイに囲まれて仕事をする環境に身を置くことが出来ました。
③求人しているかわからない職場にはホームページを覗いてみる、直接聞きに行く、電話をする、またはメールをして現在求人中か、またはしようとしているか状況を伺う。
④知り合いに紹介してもらう。
紹介してもらったからといって採用される保証はありませんが、今求職中だと色んな人に話してみましょう。協力的な人なら、思い当たる友達の職場で空きがあるか聞いてみるね、なんて言ってもらえるかもしれません。実際私が飲食店に勤めていた時も、友達から「今、仕事探してる子がいるんだけど、あなたの職場で今募集してる?」なんて時々聞かれました。
私の友達には、ホストマザーが仕事を紹介してくれた人もいます。
日本で福祉の仕事をしてきた経歴から、アシスタントナースの仕事を紹介してもらい、それから何年も病院に勤めています。私は医療に詳しくありませんが、日本だと病院で働く=資格が必要というイメージがあったのでびっくりしました。
どんな仕事を紹介してもらえるかは、自分がこれまで日本で勤めてきた職種や、専門的に勉強してきたこと、得意なことによって変わってきます。自分では予想してなかった職種を紹介されることもあるかもしれませんよ。
⑤仕事探しのエージェントに登録し、サポートしてもらう。
私は利用したことがありませんが、”recruitment agencies nz”などと検索してみると見つかります。職探しの専門なので、もしエージェントを介して仕事を得られなかったとしても、質問をたくさんして履歴書の書き方や現在の雇用状況など情報収集に役立てられるかと思います。
ワーホリ 仕事探しのQ&A
Q.英語に自信がない私でも仕事は見つかりますか?
A.見つかります。
英語に自信のない方は、日本人のいる職場を狙うと良いでしょう。仕事の内容や必要な英語のセリフなど教えてもらえます。私の周りのワーホリさん達の多くは飲食店やファーム、モーテルの清掃員として働いています。日本で美容師やトリマーをされていた方々は渡航先でも同じ職種に就いているのをよく見ます。
Q.仕事が見つかるまでの期間はどれくらい?
A.どれくらい積極的に就活をするかによりますが、1カ月はかかるとみて良いでしょう。
運が良ければ1カ月も経たない内に採用されることもあります。しかし、万一なかなか仕事が見つからない場合や、仕事が合わなくて辞める場合を想定して、3か月程の生活費を払う貯蓄があると安心でしょう。
まとめ
慣れない外国での仕事探しは緊張する人が多いと思いますが、これまで多くのワーホリの人達が成し遂げてきたことです。あなたにも必ず出来ます。勇気が出ない時や困った時は、周囲に助けを求めつつ、ひとつひとつ乗り越えていきましょう。
すぐに仕事にありつけなかったとしても、へこまずに応募し続けて、周囲に求職中アピールをし続けていれば、あなたの職場は見つかるはず。そうやって葛藤して挑戦し続けている内に、あなた自身が成長していることに気付くでしょう。
大丈夫です。応援していますよ!
つきものです、そこで知っているとお得な情報や、英語のメール対応、電話対応の仕方などをご紹介しています。ワーキングホリデーで日本での職業が活かせるかもしれません!自分の経験を表現できるようにCVを工夫して書くのことなど盛りだくさんの情報をご紹介しています。