私の留学して英語が出来なくて単語も言葉もわからない時にどうしたかなど対処法をご紹介します。
目次
ずっと英語が出来ない・下手なままの人達
留学したら英語は上達するはず、と思っているそこのあなた。この事実を知っておきましょう。なんと、10年も20年も英語圏の国に住んでいても、英語が下手なままの人は珍しくないのです。
ずっと住んでいたら、英語ペラペラなんて当たり前でしょうと思うかもしれません。しかし、そうでない人たちは実際大勢います。
そんなこと言われたら希望が持てないじゃないかと思うかもしれませんが、要するにこれは、言語の上達はあなたの努力次第ということなのです。
留学して分からないことだらけ!長く住んでも英語が上手くならない
留学中に日本人グループで固まって行動していたため、英語が上達しないまま帰国したという話はよく耳にします。長く同じ国に住んでいる人にはそれの長期版が起こっているのです。
特に移民が多い国では日本人も多く住んでいるため、日本人同士で固まりやすいのです。その国での勝手は住んでいるとある程度わかってくるもので、移住してきた当初より困る場面は少なくなっています。
行動範囲次第では英語を全く話さず1日を終えることもざらにあります。
日本人グループで行動すれば、誰か英語に長けている人に仕切ってもらえば済んでしまう要件も多いのです。
こうなると、わざわざ自分の英語力を更に上へ伸ばす必要性を感じなくなっていきます。
”comfort zone”(コンフォート・ゾーン)という言葉があります。居心地の良い場所という意味です。
慣れている行動範囲はあなたのコンフォート・ゾーンです。しかし、あなたが何かを変えたければ、このコンフォート・ゾーンから抜け出すことなくして前には進めません。
一方で、きちんと学ぶ努力を続けている人にとっては、英語圏に住んでいるということは非常に有利です。
学んだことをすぐに実践できますから。覚えたての表現は、実際に使ってみると記憶に残りやすく、あなたの頭の中の英語辞書に組み込まれていきます。
あなたが日常的によく歩いたり走ったりしていると、脚が鍛えられていくのと同じように、あなたが英語を使えば使うほど、あなたの英語脳も発達していきます。使わなければ鍛えられません。
しかし、どの程度の英語のレベルを求めるかはあなた次第です。
ネイティブのように使いこなせるようになりたいという目標があるなら地道に学んでいくことを続けていくべきですし、旅行で困らない程度でいいのであれば、それ以上を必死に勉強する必要はないのです。
言語は、意思疎通や自分の広めたい情報を発信したり、情報を得たりするのに使うものです。
英語はあくまで道具です。
ただ漠然と「英語がペラペラになりたい」と願うのは現実的ではないしょう。英語であなたは何をしたいのかを考えると、これから何を教材として使って、どういう風に勉強していくのが良いか決めやすくなるでしょう。
英語や単語・言葉が全くわからない期間をどうしのぐ?
- ①挨拶は押さえておく
- ②笑顔を見せる
- ③お礼を言う
- ④「英語を勉強中なので教えてください」宣言をしておく
まずはこの4つが大切です。”Hello” や”Hi” と一言言えるかであなたの印象は大きく変わります。
ほとんど英語を理解できなくても愛嬌と、学ぶ姿勢を見せることで乗り切りましょう。
にこにこするなんて自分のキャラじゃないと思う人もいるかもしれませんが、あなただって挨拶もしない、むすっとしている人に話しかけづらくありませんか?
違う国にいるのです。
ここは割り切りましょう。
ずっと笑ってなくていいんです。ただ、とりあえずヘラヘラしているのは相手を不快にするので、要所は押さえておきましょう。
感謝されるのは誰だって嬉しいものです。
会話があまり成立しなくても、”Thank you” は言えるようにしましょう。
この一言を言えるか言えないかが、あなたの印象を大きく左右します。
初対面の人に、「英語を勉強中なので、色々教えてください」と一言伝えると会話しやすくなります。
こう宣言しておくと、相手が気遣って簡単な言葉を選んだり、ゆっくり話してくれたり、更に質問もしやすくなります。
もちろん誰もがそういう配慮を出来る訳ではありませんが。
外国人が珍しいエリアに滞在する場合は、周囲が自然と気遣って話してくれるかもしれません。
しかし移民が多い国の場合は、見た目であなたの英語力を察しかねる人も多いので、難しい言葉やスラングを多用しながらマシンガントークを展開してくる人に遭遇するかもしれません。
愛想笑いをしながら意味もわからず話を聞いているのは疲れますが、相手はただの話したがり屋さんかもしれないので、わからなくても落ち込まずにとりあえず聞き役に徹しましょう。
私は現在キウイに囲まれて仕事をしています。
ニュージーランドに住んで5年経ちました。勉強を地道に続けてきたかいあって英語力は引っ越してきた当初より遥かに上がりました。しかし未だ頻繁に辞書のお世話になっています。
入社時に同僚達に
「英語はまだまだ勉強中なので、教えてください」
宣言したことによって、職場でもあり学校でもある環境にすることが出来ました。
移民の国ニュージーランドでは、日本人も珍しくありません。
こちらで生まれ育った、または子どもの頃に移住したため英語はネイティブの人も多くいます。それゆえ、あなたの外見だけではあなたの英語力がどれくらいかは周囲は判断できません。
ある程度話せるようになるとなおのことです。
とんちんかんな会話になって気まずい思いをする前に、予防線を張っておくのがおススメです。
英語がわからなくても自分の身を守るために単語を
自分の身を守る術を知っておくことは、海外生活をするにあたって最も重要なことのひとつです。英語が上手じゃないと身を守れないということはありません。
どういう犯罪の事例があるのか調べて、危険を避ける行動や、万が一、被害にあいそうな状況に陥った時の対処法を知っておきましょう。
留学生のあなたに、通りすがりの知らない人が突然声をかけてくることがあります。
親切そうに振舞いながら、「この周辺をガイドしてあげるよ」と口実をつけて強引にどこかに連れていこうとしてきたり、金をくれと言われたり、一方的にデートの約束をしようと電話番号など聞かれそうになったら
“NO” とはっきり言って、素早くその場を去りましょう。
(この事例は実際に筆者が様々な国で遭遇してきたものです。)
そういう人は大抵、断る理由を聞いてきて、揚げ足をとってぐいぐい攻めてきます。
断る理由なんて考えなくていいです。面倒なことになる前に、さっさとその人から離れるのがポイントです。
相手に失礼かななんて心配しないこと。
失礼なのは、あなたをいいカモだと思って近付いてきた相手の方です。”NO”と言ってその人からさっさと離れれば案外ついてきませんが、もしつきまとわれたら周囲に助けを求めましょう。
明らかに不審な人を見つけたら近づかないよう心掛けましょう。
留学で英語がわからない時の上達の秘訣は達成感
あなたが留学に来て、
わからない、困った(泣)!という状況に置かれることは、とても良い事です。
どんどんそのような場面にぶち当たっていきましょう。
その気持ちが強いほど、言いたい事を言えた日、誰かが言っていることがわかった日の喜びはひとしおです。
自分が最近勉強した言葉を誰かが口にしていて、例えそれが単語ひとつだったとしても、理解できただけで感動します。
意味がわかるようになってくると、
実は周囲の人が大して難しい事を言っていなかったことに気付いて、ちょっと拍子抜けすることがあります。
ロンドンでホームステイしていたある日、出掛けようとしていた筆者にホストファザーが声をかけてきました。
“Have you got the key?”
当時の筆者にはそれが理解できませんでした。
単に、家の鍵を持ったか確認されただけです。
しかし、私の知っていた「~を持っていますか?」の文章は、”Do you have ~?” のみだったので混乱の渦に陥ってしまいました。
これは、”Have you ” で始まるから、「~したことがありますか?」つまり、「鍵を得たことがありますか?」と聞かれているのか?なんか変な質問だ…。ホストファザーは何を言っているんだ???
実はこの言い方はイギリス英語です。日本人が学校で習う英語はアメリカ英語なので筆者は知らなかったのです。
状況から判断するのも語学習得の鍵です。
たぶんこう言っているのかなと推測したけれど
確信がもてない時は、”Do you mean ~?” (「~ということですか?」)と確認してみましょう。
あなたがどう理解しているかを相手が把握できると、相手も説明しやすくなります。
何度も「もう一度言ってください」と繰り返すよりもよりも、あなががより理解できる説明をしてくれるでしょう。
余談ですが、その後フィンランドの小学校で英語の授業を見学していたら、子ども達がこの “Have you got ~?” の表現を習っていました。
筆者が22歳で知ったことを、その子達は小学校で知るという事実に衝撃を受けました。国によって、どこの英語を学校で習うかは違うのですね。
英語が分からない時の達成感を感じやすくする近道
- 普段使えそうなセリフを調べて覚えておく。
- 好きな分野の本や記事などを読む。
普段の生活で言いたい事を言えるように用意しておきましょう。
自分の言いたいセリフをインターネットで検索すると、内容にもよりますが、かなりの確率で見つかります。
海外生活していると、そういえばこう言いたい時は英語でなんて言えばいいの?
とふと疑問に思う場面が多々あります。気付いた時にどんどん調べてみましょう。
日常会話で使える表現であるほど活用しやすいので、英語が身についていく感覚を楽しめるでしょう。
「今日あの時こう言いたかったんだけど、どう言えばいいかわからなかった…。」、「○○ってみんながよく言ってるけど、どういう意味なんだろう…。」、と気付いたことをメモして、調べる時間を持ちましょう。
私の語学学校の先生は
自分の好きなジャンルの本や記事を読む
のも、上達を早めてくれるとおっしゃっていました。
好きな内容の話だと多少知らない単語が出てきてもなんとなくわかり、読み進めやすいと。
筆者は、辞書なしに文脈から知らない単語の意味がわかった時は誇らしくなります。
(でも時々外れたり、例外的な発音をすることがあるので、間違った使い方をしないように辞書で確認するのが賢明です。)
日本語でも、初めて聞く言葉だけど、なんとなくこういう意味かなと察しが付くのと同じ感覚です。
自分の好きなことを語りたい時に、関連する表現を知っていると大変役に立ちます。
あなたが好きなことは、あなたの個性のひとつです。
挨拶から会話に発展する話題作りにつながります。
自分の好きなことについて話せるようになると、共通の趣味がある友達ができるでしょう。
それだけでなく、趣味が同じではない人でも、それに対して質問してくれるなど話しやすい状況を生むのに役に立ちます。
自分を飽きさせずに継続できる方法で、続けていくことが大事です。学習を続けていかなければ、英語はいつまでたってもあなたの中で意味をなさず、ただの「音」や「文字」のままです。
まとめ
言語の習得は地道で時間がかかるものです。学習の方法はたくさんありますので、自分のやりやすい方法で続けていきましょう。
私は何年もあらゆる手段で英語学習を続けています。英語学習者用の書籍もたくさん使っていますし、読みやすそうな英語の書籍を読み、英語学習系の ユーチューバーさんやインスタグラマーさんからも学んでいます。最近はライティングの個人レッスンも受けています。
筆者は、伸び悩んでいるように感じる時期は、数か月前の自分、数年前の自分を振り返ります。5年以上前にニュージーランドに引っ越してきた頃は、病院にひとりで行けなかったし、電話で話すのも怖かった。今よりずっと知らない言葉も多くて、周りの話はモザイクがかかっているように聞こえていた。知らず知らずのうちに案外成長しているなと気付きます。
言語習得のコツは、諦めないで学習を続けていくことです。色々ある学習手段から自分が楽しめる方法で学んでいきましょう。